日日雑録

子どもたちとの生活、気になったことあれこれ

子連れで海外に行く理由

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今まで台湾に三度行っていますが、すべて子連れ旅行で行っています。
賛否両論ある子連れ海外旅行、行ってみて感じたこと、考えたことを書いてみます。



私は自分で旅行できる余裕ができたのが三十路近くだったので、子どもが生まれる前は山に行ったり寺に行ったり長期休みのたびに出かけていました。
その熱が高まったまま妊娠して、
「これからはもうしばらくは旅行なんて行けないのかな、、、?」
と一時は弱気になっていました。

しかし、子育ての先輩である友人たちが徐々に子どもと旅行を楽しんでいたことと、イラストレーターの佐々木千絵さんのブログや書籍「子連れソウル」「子連れ台北」などでイメージが出来たこと、


何より相次ぐ法事で新幹線や飛行機を使った長距離移動を経験したこともあり、思っていたよりずっと早く、上の娘が生後半年のときに国内旅行、1歳になる前には海外旅行に復帰しました。

当時、飛行機で泣き続ける子どもが迷惑か?とかベビーカーを畳む?畳まない?などの論争もあり、すぐに混み合う都心の公共交通機関で移動するたびにビクビク気を張っていた私は、ソウルに行ったときに洗礼を受けました。

とにかく、移動中も食事中も老若男女、子どもを見るとニコニコ笑って話しかけてくれるんです。子どもが甲高い声ではしゃいでも、偶然かもしれませんが嫌そうに見る人に出会わなかった。


移動中の座席も、混んでいてもこちらが恐縮するぐらい何人もサッと空けて「座りなよ」とジェスチャーしてくれて、私は電車通勤でしたが、妊娠中の大きなお腹の時でさえこんなに譲ってもらったことなかったですし、これは文化が違うな、と肌で感じました。


ご飯を食べているときにお店の人が「抱っこしていい?」と聞いて、親が食べてる間にお店の中をお散歩したり店員さん同士で可愛がってくれることが何度もありました。

娘はあちこちでチヤホヤされてお姫様気分で機嫌がいいし、いつもかき込むようにご飯を食べていた私にはそれが本当にとてもありがたかったです。

そのときは短い滞在でしたが気持ちが楽になって、翌年トライしてみた台湾でもまったく同じ(!)経験をして、子ども連れが歓迎される環境に身を置くことで日頃感じているストレスから開放され、すっかり虜になってしまいました。

もちろん、慣れないところに子どもを連れて行くというリスクもあるので、旅行保険をかけたり、体調にいつも以上に気をつけたり、救急病院を調べておいたりしますし、スケジュールもタイトにならないように様子をみながらなので休憩も多くなります。
大体、日中も半分ぐらいの時間はホテルの部屋にいる感じです。

ガンガン新規開拓して出歩くことや、ちょっといいレストランでお食事したり、美術館や博物館をじっくり回るのは難しくなりましたが、遠出が減った分ホテルの周りをよく歩くようになりガイドブックに載っていないところにもよく行くようになりました。滞在中に気に入ったら何度も同じお店をリピートしたり、旅先の公園でゆっくりしたり、それもまた楽しいものです。

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私が子育てで目標にしていることに他人を尊重する心を育むというのがあります。
「みんなちがって、みんないい」という寛容性が感じられずに息苦しいことはありませんか?

娘は3歳ぐらいになると、自分が訪れた場所を思い出して「あそこまた行きたいなぁ」とか「あそこのあれ、おいしかったねぇ」などと言い出すようになりました。

日本=東京だと思って名古屋さえ外国だと思っていた子が、世界の広がりを知識で知っていく時期に体感でそれぞれの違いを感じて受け入れていってくれることは、彼女の将来の世界観に大きな影響を与えると思います。

これからも私は、束の間の開放感と親子での異文化経験を求めて、国内・国外問わず子連れであちこち行けたらなぁ、と思います。

親子で一緒に行動する時間は意外と短い、と聞きますから、余計に。